私たちの身体には、体内に入ってくる異物を排除しようとするはたらきがあり、このはたらきのことを免疫といいます。本来、花粉などは異物と感じないしくみになっているのですが、アレルギー体質だと異物と認識して、免疫反応がはたらいてしまいます。この過剰な反応のことを、アレルギー反応といいます。
アレルギー性結膜炎
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私たちの身体には、体内に入ってくる異物を排除しようとするはたらきがあり、このはたらきのことを免疫といいます。本来、花粉などは異物と感じないしくみになっているのですが、アレルギー体質だと異物と認識して、免疫反応がはたらいてしまいます。この過剰な反応のことを、アレルギー反応といいます。
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。
花粉などが原因で特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものを通年性アレルギー性結膜炎といいます。
そのほかに、顔にアトピー性皮膚炎を伴うアトピー性角結膜炎や重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがあります。
日本で最も多い原因は、約8割をしめるスギ花粉です。
九州では2月から3月の間、関東では2月中旬、東北地方では3月上旬から中旬に飛散し始めることが多く、約2ヶ月間続きます。花粉は、日中、晴れた日に多く飛散します。
しかし、近年飛散量が増えているヒノキ科の花粉がスギ花粉より1ヶ月から1ヶ月半遅れて飛散するので、症状が長引く場合はヒノキ花粉症を併発している可能性があります。
スギ花粉症はピーク期間前に(花粉が目の受容体に結合する前に、つまり1月下旬に)点眼を開始すると、その年の花粉症がラクになり効果的です。